眼瞼下垂専門サイト。先天性、後天性の症状・原因の解説。診断(アルゴリズム)や手術の案内など。眼瞼下垂のコラムも掲載。
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定義及び症状
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先天性
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偽眼瞼下垂
その他
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手術
コラム
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品川シーサイド
皮膚・形成外科
クリニック
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偽眼瞼下垂
■眼瞼痙攣(眼瞼攣縮)
間代性,強直性の筋痙攣が両側の眼輪筋に不随意に反復する疾患で,稀に片側のみの眼瞼痙攣が生じることもある。進行は緩徐であるが,自然軽快はみられない。ドライアイが先行したり、眼瞼のまばたきが増えたり、まぶしさを感じたりすることから始まり、まぶしい光やストレスは、これらの症状を悪化させる。症状が進行すると,最終的には開瞼障害により機能的な失明に至る。
40〜70歳の中高齢者で発症することが多く、男女の比率はほぼ1対2-3で女性に多い。
原因不明だが大脳基底核の異常が考えられている。
治療はA型ボツリヌス毒素療法、薬物療法、手術がある。
A型ボツリヌス毒素は,神経筋接合部でアセチルコリンの放出を抑制するため、この毒素を患部の眼輪筋に注射して麻痺を生じさせて痙攣の症状を抑制する。治療効果は2〜3日以内に現れ,1〜2週間で最大効果が発現し,通常3〜4ヶ月持続する。症状再発時には再投与するが,2ヶ月以内は避ける。次第に治療効果が低下する例もある。副作用は9.3%にみられ,閉瞼不全が1.8%,注射部腫脹が1.8%,頭痛が1.2%である。
薬物療法として、筋弛緩薬、抗癲癇薬、抗不安薬などが試みられているが、効果は不十分なことが多い。トリヘキシフェニディル、ベンゾトロピン、ジアゼパム、クロナゼパム、バクロフェン、カルバマゼピン、レボドパ、ブロモクリプチン、アマンタジン、リチウムなどが使用されている。
薬物療法やボツリヌス毒素などの治療に抵抗する場合に手術療法を考慮する。眼輪筋部分切除術で75-80%の患者に改善があることが報告されている。
眼周囲の筋肉の支配神経を切断する手術などが試みられているが、再発が多く、また顔の他部位が麻痺することがあるので注意が必要である。
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