眼瞼下垂専門サイト。先天性、後天性の症状・原因の解説。診断(アルゴリズム)や手術の案内など。眼瞼下垂のコラムも掲載。
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品川シーサイド
皮膚・形成外科
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コラム
■眼瞼下垂症の術後変化(特に若返り・アンチエイジングに関して)

最近、中高年層の患者の方が当院で眼瞼下垂症手術(その殆どが腱膜原性眼瞼下垂症)を受けて、その後ほぼ症状が落ち着いた頃(術後3-12ヶ月以内)に、下眼瞼(下まぶた)のしわや弛みを整容的によくしてくれないかと相談されることが多くなってきた。

患者曰く、「眼瞼下垂症状が消失(視野も良好になり、不定愁訴も解消)して上眼瞼の弛みも取れて、年齢以上に若返り、大変嬉しい」とお褒めの言葉をもらう一方で、「上眼瞼(上まぶた)だけ若返っても、下眼瞼(下まぶた)が弛んでいてはアンバランスでかえって不自然にみえるので、目元全体を若返らせて欲しい」と、多少ご不満を訴える方が意外と多いのである。少子高齢化のこの御時世に、アンチエイジングを謳う医療が百花繚乱となり、このような要望が自ずと増えてくるのも宜(むべ)なるかなと合点する次第である。

顔面の中でも特に眼瞼は加齢と共にしわや弛みが最も早く生じやすいため、中高年層の患者の方が眼瞼下垂症で上眼瞼の余剰皮膚も一緒に切除する場合には、結果として上眼瞼の表情が若返ることになる。しかし、年齢を感じさせる下眼瞼のしわや弛みはそのままの状態なので、上眼瞼の若返った表情とのミスマッチが違和感を生じてしまい、ご本人は大変気になるのである。

このような主訴は、下眼瞼皺取り術を行うことで解消することができる。手術の要点は、余剰皮膚切除に加えて、眼輪筋を適度に緊張させて弛みを改善し、必要に応じて眼窩脂肪の一部切除を行うことであり、この手術で格段に下眼瞼の若返りが可能になる。このようにして上下眼瞼の若返りを行うことで、目元全体が若返ってすっきりとした印象となり、顔面全体にも好影響を与えることになる。但し、下眼瞼皺取り術は自費になってしまうので、その点をご了解していただきたいことと、一度手術すればいつまでも若さを保てるわけではなく、徐々にまた加齢の症状は進行することをお忘れなく!

2007.06.12

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